かかわりのアート:身体技法としての傾聴講座
by 谷口起代 共創ラボ X リレーショナルヘルス研究会 主催
The Art of Relating
私にとって、身体(からだ)はいつでも私の味方でした。
対人支援においても、場づくりにおいても、日常の人間関係でも、
どうするか迷った時、大切なことはいつも「身体」が教えてくれてきました。
これまで、「身体が教えてくれるんです」というような「あいまいな」言い方でした伝えられないできたことを、
今回は、講座形式で、
「身体はどんなふうに教えてくれるのか」
「それをどうプロセスすることが、身体からのメッセージを活かすことになるのか」
「身体レベルでのコミュニケーションとはどのように成り立っているのか」等を
図解したり解説したりしようと思います。

本講座では、大きく分けて3つのことに取り組みます。
1つ目は、これまでのカウンセリングや心理理論のレビュー。
2つ目が 身体技法としての傾聴に関する説明です。
「傾聴」の前提にある心理理論を、場の作用や身体論、
関係本質論からたどりついてきた対人支援論(谷口のオリジナルとなります)から検証し、その活かし方を解き明かしをしていこうと思います。
そして3つ目がワークショップで「身体技法としての傾聴」を体感することです。
2026年10月から2027年3月まで
オンライン8回 (金曜 夜19:30〜21:00)
対面ワークショップ(2日間)を2回
全10回シリーズで開催
今、この時代にこの風土に生きる私たちが取り戻したい「かかわりあい」の世界とは。
身体性を駆使することでたどりつく「聴く」世界では何が見えてくるのでしょうか。
一緒に探究していきましょう。
【News アップデート 2026年9月21日】
本講座の今年度の募集は締め切りました。
おかげさまで定員以上のお申し込みをいただき、急遽、土曜コース(基本オンライン講座のみの全8回)を開催して対応させていただきました。
下記に、講座内容のご案内は引き続き掲載いたします。
本講座や谷口の仕事に関するお問い合わせは「お問い合わせフォーム」からどうぞ
【スケジュール & 受講料】

ON:オンライン講座 ①から④、⑥から⑨
開催時間:19:30-21:00 +参加自由のアフタートーク30分
受講料:通し参加 20,000円 (単発受講は1回3,000円)
※対面WSは別料金です。
※都合により参加できなかった場合、補講の機会をつくります。
(通し参加の方のみ、1人2回まで)
WS:対面ワークショップ ⑤と⑩
開催時間:10時から17時 昼休憩あり
開場: 道場 洸漾舘(こうようかん)
八柱駅(千葉県松戸市)徒歩4分
受講料:2日で10,000円 (1日のみ 6,000円)
※2日間参加で遠方から参加の方は道場での宿泊OKです。
(寝袋持参・敷布団あり)
●その他
・通し参加の方には補講(都合により参加できなかった場合)1人2回まで受け付けます。
・単発受講、オンラインのみ受講も受け付けます。
・講座終了後は、フォローアップの機会を作っていきます。
【講座内容】
詳しくはシラバスをご覧ください 画像でみる →こちら PDF版→
【各回のタイトル】
第1回(10/9) 「傾聴」に身体(からだ)を活かすということ
第2回(10/23) 傾聴版「身体的セスメント」の3つの入り口と2つの階層
第3回(11/13) 場を「つくる・ホールドする」から「気づく・活かす・信頼する」へ
第4回(11/27) 成長概念と行動変容のメカニズムを捉え直す
第5回 ワークショップ(2日間)
1日目(12/12) 身体言語を体感する(第2回講座内容)
2日目(12/13) 自己一致している状態を体感する・
身体がすでにフィールドに連なっていることを体感する(第3回・第4回講座内容)
第6回(1/8) 身体技法としての傾聴:互いの身体的感受性が作用し合い、動き出す
第7回(1/22) 身体技法としての傾聴を支える視座1
第8回(2/5) 身体技法としての傾聴を支える視座2
第9回(2/19) 総括:人は何に安心するのか
第10回 ワークショップ(2日間)
身体を通して自分を知る:代理人現象を用いて、自分の身体的感受性を知り、それを どう活かしていけるかを探索します。(第8回講座内容)
この講座では、対人支援において、また日常の人間関係において、「身体性」を用いることが関係性を豊かにし得るということ、この社会において互いの存在を生かし合いながら人間らしく生きていく可能性をもたらし得るということを、紹介したいと思っています。
「傾聴」という言葉は近年さまざまな領域で使われています。専門家から一般ボランティアまでトレーニングの内容もさまざまです。
私は、「傾聴」には、人間の心理に関する基礎的な知識や洞察は不可欠だと考えています。また技法を学ぶことも必要だと考えています。ですが同時に、「傾聴」をする場のセッティングとその目的によって、知識や洞察、技術を脇に置く必要がある場面も多いと考えています。また、いわゆるこれまでの「傾聴」講座では語られることが少ない、人と人が向き合った時にすでに起こっている非言語領域での「関わり合い」ーーー身体レベルでのコミュニケーションーーーに関する理解を持つことが、そしてそれを活かすことが、必須であると考えています。この最後に挙げたポイント(身体レベルでのコミュニケーションへの理解を持ち、活かすこと)を重要視していることが、講座タイトルを「身体技法としての傾聴講座」とした理由です。
本講座では、大きく分けて3つのことに取り組みます。一つ目は、これまでのカウンセリングや心理理論のレビュー(再検討)です。「傾聴」の前提にある心理理論を批判的に検証し、場の作用や身体論、関係本質論からたどりついてきた対人支援論(谷口のオリジナルとなります)からその活かし方を解き明かしをしていこうと思います。2つ目が 身体技法としての傾聴に関する説明です。詳しくはシラバス(各回の講義内容)に書いた通りです。 そして3つ目がワークショップで「身体技法としての傾聴」を体感することです。
おそらく体感は一人一人異なるものとなるはずです。そして、この「異なる」ということが大切です。自分はどんな支援者になるのか、自分はどんなケア関係を築きたいのか、どんな人間関係を築きたいのかということについて、体感を通して自分流を構築していくには欠かせない重要な体験となることと思います。ですからワークショップはある意味で、身体を通して自分自身を探索する機会となるはずです。そのため十分な時間を取れるよう2日間ずつとりました。濃い内容になると思いますのでお楽しみに(^ ^)
結局のところ、身体を持って生きている私たちは、各々が各々の感受性や身体性を生きるしかないわけで、それに基づいた自分流にたどり着くしかありません。それに少し早く?真剣に取り組んできてみたので、それを晒すというのが私の役割。オンラインでは相模女子大で10年ほど、そして大慈学苑で5年ほど教えてきた内容も含め知識をふんだんに入れ込みますが、その知識は身体技法としての傾聴の探究の入り口として受け取っていただくものです。ワークショップが、自身の身体的感受性を知り、それを持ってどんなふうに立ちたい(生きたいand/or在りたい)と思っているのかを探索するきっかけとなってもらえたら、とこの講座を練りながら考えています。
2026. 8.31 谷口起代
[追記]
私自身は、「すべての人の居場所がある健康観」に基づいて「聴く」ことを探究していった結果、ソーシャルワーカーとしての援助技術と心理療法家の援助技術と視座を統合する必要がありました。また、みえないものとの関わりにも対応できる身体性を磨く必要がありました。
そして、いま、人と向き合う時、その人にとっての役割(定め・天命)を感じ尊重し、そのことを共に語りながら伴走する、というのが私にとって、私の身体的感受性を生かした対人支援のありようなのだというところに辿り着いています。
ワークショップでは、私の専門の一つであるシステミックコンステレーションの「代理人現象」をふんだんに用いて、各参加者にとって各々の身体的感受性を生かしたありようをみつけていきたいと思っています。